近畿経済産業局 に

質問 と 要請に 行きました

6 月28日(金曜日)

当社の考えを聞いて下さる機会を頂けました。

担当省庁から会合日時のご連絡を頂いたのは前々日でしたが、

消費者の皆様の中で、

このホームページをご覧下さり、

励ましのメールを送って頂いていた方々にご連絡しましたところ。

何人かの方が、是非消費者の立場から

担当省庁のご意見を直接聞いてみたいとのことで、

昨日、遠路からこの会合にご出席下さいました。

 

私は会合に、

茶筌組合の茶筌と、当社の茶筌を持参し、

比較検討して頂きました。

余りの違いに

一瞬会議室は静寂に覆われ、

担当官と消費者の方々は、

唖然とされ、言葉も無いようでした。

それまで、椅子をテーブルから少し離て

聞いておられましたのに、

何時しか椅子はテーブルにくっつき、

消費者の皆様は勿論のこと、

良い物を守って行きたいと、職務に付いておられる

担当官の皆様も、

身を乗り出すようにして、

私の話を聞いて下さいました。

 

真剣に話を聞いてやろうと思われる、この光景は、

独りで高山の茶筌組合と戦い、

新聞記事になったことで、

まるで犯罪者になったような心持でおりました私にとって、

励みになり、嬉しさで、言葉もありませんでした。

と、言いながら、

夢中になって説明している自分がそこに居ましたが・・・・・

 

消費者のご発言です

「繊細で小さな茶筌の中に、

今の日本の問題が凝縮しているのね」

「伝統的工芸品認定マークは、

雪印マーク以上信頼度は高いですよね」

「そう、絶対このマークが付いている方のを買いますよね」

「そのマークに値しないものは、

伝統的工芸品認定を取り消すのですか」

「そうなってますが、現在まで取り消したことはありません」

「だって、車の運転免許だって、

チェックして取り消すじゃないですか」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

この方々の発言は、

サッカーのサポーターのように私を力づけ、

私は思い切り交渉と言うグラウンドの中を、

走り続けることが出来ました。

勿論、前途は多難ではあるでしょうが、

昨日、会合にお出で下さった方のみならず、

このような問題に晒されております

当社の茶筌を、

表だってお口に出されずとも、

当社の製品と、

当社の職人の腕を信じ、

買い求め続けて下さる方々がおられるのだと、

改めて認識し、感謝の念を深くいたしました。

 

皆様の心強いご声援を受け、

素晴らしい茶筌を、手軽な価格で

日本の職人、

そして、韓国の職人共々、

作り続けてまいります。

 

このページをご覧下さっている皆様に、

お願いが御座います。

産地高山だから、

伝統的工芸品認定マークが貼ってあるから、

それで品質が良いとは限りません。

先ずお買い求めの際には、

穂先が美しく整い、

静かな美しさを持つ、

品性のある茶筌をお選び下さい。

不思議なことですが、雑な作りの茶筌は、

凛とした静けさではなく、

騒がしさを発散しています。

特に、柄の部分の割れ、

穂先の不揃いにはご注意下さいますよう。

 

忙しい現在の生活の中で、

職人が心を込めて作ることによって、

始めて可能な、

茶筌とお茶碗が醸し出す幽かな音に、

ゆったり身を沈めることが出来る、

そのような茶筌をお選び下さいますよう、

お願い申し上げます。

 

6月28日のご報告と、

お礼の元に、

有り難うございます。

 

平成 14 年 6 月 29日

茶筌の嬉撰 

代表者 中田 喜造

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